筋骨格系のゆがみは万病の元!
筋骨格系がゆがむと、どのような健康上の問題が生じるのでしょうか?
医学的には、筋骨格系のゆがみがあると、それによって神経や血管が圧迫されて、痛みやシビレを引き起こすということが分かっています。
筋骨格系のゆがみを考える上で、特に重要なのが背骨です。
(当院では、背骨の土台となっている「仙骨」という骨に注目し、その「仙骨」の修正をメインに施術しておりますが、ここでは割愛させていただきます。)
背骨がゆがむと、脊髄が圧迫を受けるということをどこかで耳にしたことがあるかもしれません。
その脊髄から伸びる神経には、末梢神経と自律神経があり、その自律神経はさらに「交感神経」と「副交感神経」に分かれます。
このうち末梢神経には、脳の指令を筋肉へ伝えて体を動かす働きと、皮膚などの感覚を脳へ伝える働きがあります。
一方の自律神経は、体を円滑に機能させるために日夜無休で働いている神経であり、活動時や日中に活性化する「交感神経」と、休息時や夜間に活性化する「副交感神経」が互いにバランスを取りあって、内臓を正常に動かしたり、血圧をコントロールしたり、その他の体の様々な働きを調整したりしています。
このように、体にとって重要な働きをしている脊髄が圧迫されて、その働きが低下した場合、どのようなことになるかは、何となく想像がつくでしょう。
そう、体のあちこちに痛みやシビレが発生し、動きが悪くなり、内臓の調子もおかしくなって、最終的には病名のつくような病気になってしまうのです。
「たかが骨格がゆがむだけで・・・」と思うかもしれません。
しかし、試しに悪い姿勢をして、体の調子を確認してみると納得できるでしょう。
「腰の曲がったお年寄りの方」の姿勢で、1時間ほど立ったり歩いたりしてみてください。
それだけで、腰は痛み、息は苦しくなり、胃はもたれてくるはずです。
さらには、気持ちまで暗くなってくるでしょう。
この事からも、筋骨格系のゆがみが、いかに私たちの健康に悪影響を及ぼすかが、ご理解いただけたのではないでしょうか?
骨格がゆがむ原因は筋肉にあった!
背骨のゆがみは、「だるま落とし」で例えると、積み木が1つだけズレているようなものです。
カイロプラクティックや他の整体の骨格矯正は、そのズレを木づちで瞬間的に叩いて、整列した状態に戻すことに当たりますが、微妙な力加減とスピードが必要なので、よほどの達人でなければそんなことは不可能です。
また、その瞬間的な矯正がたとえ上手くいったとしても、ゆがみの原因をそのままに、結果(骨格のゆがみ)だけを矯正しても、またすぐに元に戻ってしまいます。
バランス療法でも、骨格のゆがみを重視しますが、「その骨がどうして正しい位置からズレてしまったのか?」 を考えて、その原因に働きかける点が異なります。
骨格が筋肉で動く以上、骨格のゆがみの原因が筋肉にあるということは明白です。
骨格が、勝手に動いてゆがむことは、あり得ないからです。
骨はそれ自体で動くことはできませんから、ある骨が右にズレている場合、その右側の筋肉が緊張していてそちらに引っ張っているか、逆に左側の筋肉が緩み過ぎているということになります。
そこで、バランス療法では「緩み過ぎた筋肉を適度に緊張させて、緊張し過ぎた筋肉を緩める」ことによって、骨格が正しい位置に収まるように促します。
筋肉に働きかけるといっても、マッサージや指圧のように、押したりもんだりすることはありません。
硬く緊張した筋肉にそういった手技を施すと、どうしても「もみ返し」や「もみ癖」を起こし、かえって筋肉のバランスを崩してしまうことがあるからです。
それに、マッサージや指圧では、緊張した筋肉をほぐすことは出来ても、緩み過ぎてしまった筋肉を元のちょうど良い状態に戻すことが出来ません。
当院では、「筋肉は息を吸った時に緊張し、息を吐いた時に緩む」という自律神経の作用を上手く利用した独自の施術を行っています。
バランス療法では、骨格のズレ・ゆがみということではなく、「その方向に骨を引っ張る筋肉のアンバランスがある」と捉えています。
重要なのは、骨がズレているかどうかではなく、骨をズラそうとする筋肉の緊張が、神経や血管を圧迫して、体の不調を生み出しているということなのです。
「筋肉のアンバランス」を調整することの重要性が、お分かり頂けましたでしょうか?
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